男性の喪服マナー
日本の正式な第一正装は紋付袴ですが、現代においては洋装が主流ですので、ほとんどの方はブラックスーツを着用しています。
洋装の場合、第一正装はモーニングコートですが、名前の通りこれらは朝着用なので、夕刻以降に行われる通夜などでは着ることができません。
また、これらの第一正装は遺族や近親者のみが対象になりますので、その他の方は略礼装であるブラックスーツを着用します。
【正式礼装】
喪主、遺族、近親者(血縁関係)、葬儀委員長、社葬の際の葬儀主催者や弔辞朗読者など。
- 黒無地のシングルまたはダブルのスーツ。
- ワイシャツは白。
- ネクタイは黒(タイピンつけない)
- 靴下は黒無地。
- 靴は黒。
- 金色の腕時計やアクセサリーははずす。
【略礼装】
友人・知人・会社の同僚など。
- 黒無地のシングルまたはダブルのスーツ(多少の生地柄はあっても良いがピンストライプは×)
- ワイシャツは白
- ネクタイは黒(タイピンはつけない)
- 靴下は黒(色柄なし)
- 靴は黒
- アクセサリーは腕時計のみ(金以外)
スーツじゃなくてもOKですか?
20代の若い方や、仕事先から急に来訪された方などはスーツで無くとも参列できます。可能な限り黒い服でまとめ、アクセサリーなどはずせばネクタイなども不要です。
最近ではコンビニにも黒いネクタイが売っていたりしますので、出張先などで必要になった時は利用するのもありだと思います。
安いスーツでも大丈夫?
ブラックスーツの善し悪しは価格ではありません。安くても生地と黒さがしっかりしていれば問題はありません。
葬儀の場では同じような黒い服を着て集まりますので、色あせた感じの黒は逆に目立ってしまうので黒さにこだわります。
黒さは染色技術と生地で大きく左右されるため、真っ黒であればあるほど良い生地を使っている可能性が高いので高価になる傾向があります。